バテン・カイトスⅠ&Ⅱ HDRemaster、1周年おめでとう!
先月のバテンの日からイラストを描いて、塗って微修正をして今に至ります。
というわけで今日はバテン・カイトスⅠ&Ⅱ HDRemasterの話をします。
購入までのきっかけ
発端は10数年前のニンテンドードリームの付録で確かアレにはいろんなニンテンドーハードのタイトルからバテン・カイトスについて載ってました。
あれから10数年、バテン・カイトスの名前を昨年のニンテンドーダイレクトで聞いて軽く調べたら判断材料として「マグナスというカードを使ったゲーム」と聞き、「カードゲームかールールを碌に知らないと途中で詰むよな」とそこで躊躇したこともあってか年末に色々と考えた末、8ヶ月前にバテン・カイトスⅠ&Ⅱ HDRemasterを購入し、彼らに出逢いました。
バテン・カイトス
バテン・カイトス(以下バテン)といえば星座の名前(具体例としてバテン・カイトスはクジラ座の腹、ミーマイはりゅうこつ座)や星座集め、ミズチさまの星座の刺繍のスカート…もそうですが、何よりも「戦闘中にごはんを炊く、しまいには写真を撮る」と今まで管理人が遊んだRPGの中で悪の組織を解散や改心させたり、チャンピオンになったり、魔王や神様を討伐するのに対して、カラス達は戦闘中にこんなことをするのか(特に魔法使い2人ことシェラちゃんもミズチさまはごはんを炊く要因としてどちらかはスタメンとして配置)…とふと我に返るのでした。
楽曲はともかく、シナリオもよかったので好きなゲーム作品の一つとなりました。
ちなみにプレイヤーは精霊として少し物語を俯瞰的にみる立場にいますが、一緒に冒険している感じがあって好きですね。
メインキャラクター
- カラス
敵討ちの為に冒険している主人公。捻くれ者ですが、義理堅い一面のある精悍な顔の青年。
こころの翼は片方しかない為、爺ちゃんお手製の飛翔機を付けて滑空している。
あるところで一時離脱して色々あって戻ってきたり、土の国ドゥールにて「オレは、そんな生き方をしたくて、これまで戦ってきたわけじゃない。あの人たちを見殺しにして手に入る未来なんかこれっぽっちも欲しくない。」のセリフでカラスの成長を感じるのですが、その後のマルペルシュロ戦前で「行くぞ、ミローディア!地獄のあだ花は、地獄で咲かせろ!!」のセリフはやっぱカラスだなと思うのであったがカラスの生い立ちを聞いて凹んだりするが爺ちゃんの遺産を見つけて立ち直るカラスは印象的でした。
クズマーンの家でエッチな小説を見つけた呆れた顔や仕方なく依頼を受けるカラスの反応や氷像のふざけたポーズのカラスはカラスだしいっかと思うのでした。
氷像のカラスの件ですが、断るとミズチさまのを作るのですが、ミズチさまのほうがポージングがまともなのでカラスの氷像を見た時は目を丸くしました。
- シェラちゃん
しっかり者で優しい性格。妖精のようなこころの翼のヒロイン。
シェラちゃんといえばゲルドブレイムの野望を止める為に帝国へ忍び込んでいたり、例のペンダント(ミズチ用語でいうとチノタマ)を持っていたり、 月騙しの森のやり取りやミーマイに懐かれている、お菓子の家の件、煽りボイスの「これじゃダイエットにならないわ」とか祈りの言葉など色々思い浮かべますが、コル・ヒドラエに突入する前に「…みんな、平気で矛盾したものを抱えて生きてる。(中略)あなた達はそれぞれ、マルペルシュロとこの世界に対する呪いと祈りなのよ、きっと…」と我に返るようなセリフもあり、オプの村の水車のやり取りも祈りでしたが、 シェラちゃんの言葉と立ち回りで深みを感じるのでした。
お米を炊くうえでお世話になってしまった魔法使い枠ですが、雑魚を蹴散らす即死状態にする必殺技があるのは地味に攻略に役立ちます。(なおミズチさまのは古代魔法とのこと。)
- ギバリ
かっこいい大男のナシラ漁師(元ディアデム騎士)
村のしきたりで訳あって迷信を信じないので浮いていた存在ですが、メンバーの中で最年長故にカラスの世話を焼いたり、割と火力枠として重宝していました。
ナシラのトンデモ迷信を信じないことや騎士を辞めた理由はバテン・カイトス2で語られてますが、飄々とした性格やディアデムの王様ことレイドカーン王との仲の良さは健在でよかったです。
レブリスとしょうもない張り合いをするシーンはみんなに呆れられていたような…。
- リュード
温厚で生真面目ですが、蓋を開けてみればヘタレ軍人。そして帝国に後ろめたさを感じている。
光や闇属性の敵相手にリュードをメンバーに入れていますが、デッキが炊飯魔法使い2人よりもネタに走っているのはご愛嬌。
リュードが帝国の思想に染まらなかったのは乳母の教えがあったことや必殺技が音楽用語なのはポイントが高いかと。「最高の自分を見せてください!」とカメラを構えるリュードも好き。
- サヴィナ
死神や戦闘マシーンと呼ばれる無口な傭兵のお姉さん。バテン・カイトス2からバテン・カイトス開始前までは中々ハードな人生を送ってきたのですが、非戦闘員に手出しできなくなったり、子供をあやめてしまったことに嫌気がさして占い師の助言を受けてアヌエヌエに来たことやサヴィナがギバリに生い立ちを話すシーンやまさかのおばけが苦手なところやは印象的でした。
意外とお茶目でこころの翼が派手なので、流れるような格闘技に見惚れてコンボが途切れることが時々ありました。
天の樹で戦う羽目になった時はノリノリで相手をしていましたが、まあレア写真が撮れたのでよしとします。
カメラの「笑え」「魂を抜いてやろう」はサヴィナもサヴィナでノリノリだなと思うのでした。
- ミズチさま
ヘンテコ仮面で尊大でコミカルで元気で優しい一面があって常に宙を浮いている自分に対してさま付けで呼ぶ大魔道師のちからをもったメンバー最年少のツチノコ(14歳で背丈の小さい女の子)。
特徴的な喋り方や何か知っているがそれを隠すような言い回しもそうですが、仮面をつけると着ぐるみのようでダミ声が印象強く、わるいかみさま(マルペルシュロ)が村を襲った時の怒りをきっかけに素顔を見せるとお人形さんのような姿と本来の女の子らしい声とまんまるおめめが可愛らしいとか方向音痴でおばけが苦手な一面も含めて、色々と属性を持っているので管理人がとびきり好きなキャラクターの候補に入ってます。
自分のことをさま呼びするのを強制するのには理由があってかミズチさまが偉いことを宣言して、怪物の狙いをミズチさまに集中してみんなを庇うこととキが頑張っているミズチさまに対して「だからもう、きみは、ただのミズチでいいんだよ」のセリフやお母さんのケイさまには頭が上がらず、怒られたシーンとミズチさま失踪時の手紙は印象に残っています。
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ミズチさまに限った話ではないのですが、カラスご一行が見た目(カラスの片方しかないこころの翼)や価値観(ギバリやリュード)や人一倍何かに秀いたこと(ミズチさまのちから)で人と何か違うことで浮いていたり、さっきなシェラちゃんの話で申し訳ないですが、”平気で矛盾したものを抱えて生きている”んだなぁ(個人的に思うのがサヴィナ)とふと思うのであった。
印象に残ったキャラクター
- ミーマイ…カラスを助けたグレイソーン。シェラちゃんのフードにいる。
- ラリクシ…1週目はケバルライの医者は誰だと思い出せなくてごめんなさい。
- アナさん…ナシラの酒場にいるお姉さん。あの通路の印象は強い。
- レイドカーン王…流し目がチャームポイントのディアデムの王様。2の悪ガキギバリとやんちゃだった王様がこんな風になるなんて…しみじみ。
- ジャコモ…戦闘中の動きが遅いのですが割とかっこいい悪役。2の時はやたらしつこかったような。
- アルマード…リュードの乳母。バテン2ではアルマ姉さんとミリィに呼ばれ、綺麗な方でした。リュードがアルマードの個別教育を受けた為か帝国の思想に染まりませんでした。ヴァレイとスキートに銃口を構えるシーンは印象に残ってます。
- メイフィー…サヴィナとの関係もそうですが、水車ボーイの祈りも印象的。
- ミローディア…ミズチさまと1歳違い。第一印象は「胡散臭い」。2をやるとお父さんとお母さんはお父さんの髪色と2のエンディングからおそらくはあの人たちですが、流行病で亡くなった話を思い出すとつらいなと思うのでした。
- コトラン…主にビジュアル。
- 大カムロさま…精霊が調子に乗ってごめんなさい。設定資料集を見ると大カムロさまの年齢的にびっくり。2もいたのでそりゃそうか。
- キ…ミズチさまの友人。哀愁あるグラフィックに印象が残る。
- ケイさまとコウ(ミズチさまのご両親)…お手紙の件もそうですが、石の塔でミズチさまが調子に乗って怒られていたのは印象的。2だとコウがゲンマ村に引っ越して来るので名前を聞いた時に謎の安心感がありました。
バテン・カイトス2
続編バテン・カイトス2(バテン2、2)は前作のバテン・カイトスのお話から20年前の出来事で、戦闘中にご飯を炊く珍事や手札を捨てるなどの工程や確認事が増えたので難易度があがりましたが、その分爽快感溢れてスピーディーでした。(そして謎のナレーションも)
なお、温泉のマグナスの効果は全回復する代わりに眠りにつきますが、戦闘中に温泉があっても…と思う精霊であった。
バテンの前の話なので、 バテンの親(ラムバム、パロロ2世、ユイフィー、ケイさまなど)や一緒に旅をしたサヴィナやギバリの話を掘り下げてくれたことやクラムリが大カムロさまに対して当たりが強い理由がわかったのはよかったです。
建設中ヴェガで精霊と磔にされたサギが話すシーンは印象に残ってます。
メインキャラクター
- サギちゃん
寝坊助甘えん坊僕ちゃんことバテン2の主人公。
勇気の塔でこころの翼を広げず飛び降りる羽目になったり、色んなお姉さんにモテモテサギちゃんだったり、闘技場のチャンピオンになった時は銅像が6個、結婚詐欺師サギ(手配書の人相の悪さ)やブランマグナス振り込めサギは流石に弄りすぎだろうと思った。
なおバテンと違ってサギのこころの中にいる何か(精霊)はネタバレの為、ここでお話を止めておきます。
ちなみにエンディングは“いっしょ”を選択した管理人であった。まぁヴェガの磔シーン後はサギ坊やと息を合わせているのでそりゃね。
- ギロ
デザインとバトルモーションが好きで、雑魚蹴散らし兼回復要員のヘンテコ人形。
子供に好かれているのでアザーでとても遊ばれていたところやミリィと喧嘩をするのは印象的。
意外と面倒見のいいところはポイントが高いです。
そういえばバテンは全体攻撃は無かったのですが、バテン2は全体攻撃があるので絶対零度の女王祭のコンボが決まると気持ちいいのです。バースト使ってリレーコンボは最高です。
- ミリィアルデ(愛称 ミリィ)
アヌエヌエ魔法学校を主席で卒業したのにかかわらず魔法の方はからっきしですが、バトルモーションはミリィが一番派手でサギやギロと比べると手数は増やせるのが特徴。
明るくて気が強く、ローロにヤキモチを焼いたり、地団駄を踏んだり、シェラタンの件で少し印象を悪くしたところや生い立ちは中々ハードですが、前作のカラス同様、旅をする内にミリィに対しても愛着が沸きました。
印象に残ったキャラクター
- ジーナ…こころの翼が綺麗なサギの母。途中見せしめの為に捕まって、こころのつばさを引っこ抜かれてサギが我を忘れる所もありましたが、ジーナの為にこころな草を取りに行ったり、闘技場のとある景品を見せるとそれについて懐かしいといいます。あの翼はテキストを読む限り、サギの心の支えでもあったんだな。(それのおかげでラスダンの落ちる床攻略が楽になりました。)
- チックとワッチョ…シェラタンの孤児院の子供。ハナタレボーイがワッチョ。世界の異変の話で、コレルリ導師のお肌問題は失礼ながらも笑わさせていただきました。にしてもワイズマンの情報はどこで仕入れたんだ…
- じゃくそん…孤児院にいるグレイソーン。
- ヴァララ…天の樹の遺児戦と「痛いの痛いの飛んでいきな」のセリフが印象に残る。腐った食べ物を送られた時は笑いを禁じ得ない。
- カミラ…リュードのお兄さんお姉さんであるヴァレイとスキートの母親。とあるマグナスを見せた時の反応やお手伝いさんも中々な反応をとってました。
- リュバンナ…なんかリュードの面影を感じますなぁ(第一印象)
- ヒューズとナスカ…ヒューズがお兄さん、ナスカがヒョロっとした弟。にしても兄弟揃って手紙を出し間違えるとは。
- コレルリ導師…1とビジュアルがそのままでした。天の樹のそこで"乾きを潤した"のか…
- バアルハイト…誰かさんのパパ。技とBGMがよかった。
- ホロ・ホロ鳥…雛も雛で厄介。全体攻撃でチマチマ削りました。
- ネロ…前作のミローディア以上に胡散臭さを感じました。
そして部屋が怖いの〜。 - ダイモン…誰かさんの精霊。プレイヤーの精霊(?)と性別が違う。回想シーンがよかったです。
- ゲオルグ(爺ちゃん)…ラリクシとまさかあんなところにいたとは…そういえば、エンディングでゲルドブレイムに呼び出されていたな。(そして前作 へ続く)
- 仲良し5人組…ティスタ、ペッツ、ピエーデ、ポルコ、マーノ達5人のこと。シナリオが進む上でああこれがこうなってああなって大地が空に浮かんだことや"生まれ故郷の丘の名前"を名乗るのか。
精霊(プレイヤー)個人の感想
最後にですが、両作品ともお話やBGM(特に通常戦闘曲のThe true mirrorやThe valedictory elegy)が耳に残りやすくて、モノリスソフト繋がりとして後のゼノブレイド2に近い世界観(ざっくりと言うなら両作品の舞台は空)や両作品の帝国や性格や立ち回りが似たようなキャラクターも数名いました。
運良く手に入ったパッケージ版の初回購入特典のデジタルアートブックを読み、キャラクターデザインは癖が強くてとても緻密で特にシェラちゃんの洋服は“(身分や立場的に)ただものではない”ことが伝わったり、リュードの紋章、ミローディアの服装(シャンタンやガラスのヒール)、仮面を被ると露出が無いミズチさまのキャラクターコンセプト(設定資料集の白黒ページ内にてミズチさまの没案っぽいものもあったよな。)、ギロの人形感や儚くてどこかミリィの性格が滲み出るお洋服などの拘りも感じられました。
と途中米のマグナスがこない、シューティングさせられたり、あいつが離脱したり、ドゥールへの道を間違えたり、命王薬が来なかったり、監視されていたり、木人を敵にぶつけて敵をお持ち帰りをしたり、ハートイーターにカウントダウンを食らったりと色々とありましたが、精霊 個人として、彼らと冒険ができてとても楽しかったです。
2024.9.15追記
一部加筆修正を加えています。